令和6年6月に行われた阿久比町議会第2回定例会では、防災の重要性が再確認されました。特に、地震時の上水道対策と福祉避難所の設置についての議論が注目されました。
議員の廣瀬実氏は、地震がもたらす上水道の影響について具体例を挙げながら質問を行いました。彼は、過去の震災では水道の耐震適合率が水道管の被害に大きく影響することを強調しました。「私の質問は、阿久比町の耐震適合率の改善計画の進捗状況や、地震発生時の病院への給水体制についてです」と述べました。
小野寺哲哉建設経済部長は、耐震適合率が現在30.6%であることを説明しました。更新工事が進めば、耐震適合率は75.2%にまで引き上げられる予定であると明言しました。加えて、地震発生時の水道の継続的な給水のために、他の市町と支援協力体制を構築していることも述べました。
また、廣瀬氏は福祉避難所設置についても言及しました。「現在、福祉避難所は阿久比一期一会荘など3か所ですが、今後の増設計画はどうなっていますか」と質問しました。これに対し、中川学総務部長は、福祉避難所の設置条件を満たす施設が増えるよう努力していると応えました。
さらに災害時協力井戸についても討議されました。廣瀬氏は住民の周知方法や井戸の利用条件について質問し、「消防署との連携が非常に重要です」と強調しました。総務部長は、地域の自主防災会と連携して情報提供を増やす方針を明言しました。
このように、議会では町の防災対策についての具体的な提案や意見が飛び交い、緊急事態に備える重要性が改めて確認されました。住民の安全を確保するための取り組みは、今後も一層の強化が求められています。