令和6年6月6日に開催された阿久比町議会の定例会では、子育て支援や高齢者の外出支援など重要な議題が取り上げられた。
初めに、避難行動要支援者名簿について、議員からの提案があり、登録を促すための定期的な通知の必要性が強調された。この制度は高齢者向けの防災対策として位置づけられているが、登録を見送った場合、以降の通知がなくなり、未登録のままとなるリスクが指摘された。そうした問題を解決するため、町は毎年または特定の年齢に達した際に通知を送ることを検討する意向を示した。
次に、個別避難計画の作成についても議論が行われた。地域における避難計画の重要性が認識され、個々のプライバシーへの配慮と同時に、情報保護の観点が強調された。具体的には、地域内の信頼できる人材が情報管理を行うことで、個別避難計画が効果的に運用されると期待された。
また、高齢者の外出支援に関する取り組みとして、「でかけエール」などの地域密着型事業が提案されており、地域の住民が参加しやすい環境整備が重要であると指摘された。すでに阿久比町では、タクシー助成事業や循環バス「アグピー号」を利用することで、移動の確保に取り組んでいるものの、タクシーの利用機会が減少している現状に関して懸念が示された。
続いて、タクシー料金助成事業の利用者数が減少傾向にあることが指摘された。タクシー乗務員不足 issusもあって、利用者がタクシーを確保しづらくなっている現状を受け、今後の対策が求められた。
さらに、公共交通再編調査業務の進捗についても言及があり、議員からの提起により他市町の成功事例を参考にしたい旨が述べられた。本町内での交通手段の充実を快調に進めるため、行政としては多角的なアプローチが必要であるとの認識が示された。
阿久比町は地域のニーズに応じたサービスを提供しようと努め、今後も高齢者を含む全住民の生活支援に力を入れていく方針を示している。議会では、これに対する議員たちの質問と意見が相次ぎ、町の各種施策の改善を目指す熱意が感じられた。