令和3年第4回常滑市議会定例会が開催されました。
議会では、11件の議案に対する委員長報告や質疑が行われ、全ての議案が原案通り可決された。議案第70号では、国の新たな経済対策を受けた補正予算が提案され、子育て世帯及び生活困窮世帯への支援が話題となった。
補正予算の中で、住民税非課税世帯や家計急変世帯への特別給付金の支給が承認され、対象世帯はおよそ4,680世帯で、一世帯当たり10万円が支給される予定である。これにより、合計で約4億8千万円の予算が追加されるという見通しが示された。
また、議案第60号の常滑市公告式条例について、質疑に立ったのは西本真樹議員であり、市ホームページに公告を掲載する方針に反対の意を表明した。彼は、デジタル端末を持たない市民への配慮が不足しているとの認識を示し、物理的な掲示の重要性を強調した。結果として、議案第60号も可決された。
さらに、議員提出による会議規則及び委員会条例の改正についても、全員異議なく可決され、オンライン会議の導入が決まった。これにより、委員会の出席がより容易になると期待されている。
市長の伊藤辰矢氏は閉会に際し、議会における議論や決定への感謝の意を述べると共に、新型コロナウイルス感染症の影響にも注意を呼びかけ、市民の感染防止対策への協力を求めた。さらに、この議場での議論が終わることへの感慨を語り、新庁舎の議場での活動に対する期待を表明した。
終了までの15日間にわたる議会では、多くの議題が慎重に審議され、今後の施策に重要な方向性が示される結果となった。