常滑市の公園・グラウンドは、整備と維持管理が求められている状況にある。市内には都市公園や農村公園、児童遊園を含む約74か所の公園が供用されており、特に公園の数が中央部に集中していることが課題とされている。
維持管理については、シルバー人材センターに委託するなどして草刈りや清掃を毎月実施し、公園の美化に努めている。しかし、特に公園の数が少なく、南北の地域バランスに欠けるため、中央部とそれ以外の地域との格差が懸念されている。
遊具の安全性に関しては、年1回の専門業者による点検が実施され、基準に基づき評価される。D判定がついた遊具は即座に使用禁止となり、必要に応じて修繕が行われるが、撤去に至ることもある。
具体的には、野球やソフトボールができるグラウンドについても危険な状況があり、特に水はけの問題が解決されていない神明グラウンドなどは、運営上の課題を抱えていることが指摘されている。
今後は、来年度に計画されている大曽公園の多目的グラウンドの整備とあわせて、予算の状況も踏まえつつ遊具等の充実も含め、公園全体を見直す必要があるとなりそうだ。特に、安全で楽しい環境を提供するためには、定期的な維持管理が不可欠である。
また、市民の意見を聞き入れる姿勢が重要であり、利用者からの視点を取り入れた改善が期待されている。今後も、行政、地域、利用者が共に協力し、魅力的な公園づくりを進める必要があることが強調される。安定した財源の確保や人員の充実を図るべきであり、地域の特性を生かした公園の整備を進めていくことが求められている。