令和元年第3回常滑市議会定例会が開会した。
会議では、市長の伊藤辰矢氏が冒頭挨拶し、全員の出席を報告した。市長は、今定例会に提案する案件の概要を説明した。この中には、報告1件や補正予算案9件など、計36件の重要案件がある。特に補正予算案では、国民健康保険や介護保険など各事業への影響もあり、慎重な審議が求められる。
市長は、「今回ご提案申し上げる重要案件を慎重にご審議いただき、ご決定賜りますようお願い申し上げます。」と述べた。
その後に進められた議事日程では、会議録の署名議員の指名や会期の決定が行われた。会期は、令和元年12月10日から12月23日までの14日間である。また、例月出納検査結果の報告があり、最近の財政状況が示された。
専決処分の報告も行われ、建設部長の谷川治氏が道路側溝不良による事故の報告を行った。今回の賠償額は3万330円で、常滑市が100%の過失を負っているとされた。議会から質疑はなく、承認された。
次に、議案の一括上程が行われ、議案第29号から第59号に関する提案が行われた。ここでは、令和元年度の補正予算案や条例の制定案、一部改正案が報告された。特に、議案第29号では一般会計補正予算の増額が求められており、具体的には人件費の整理及び緊急性が高い事業へ対応するためのものである。
教育部長の庄子健氏は、子ども図書室の整備について詳しく説明し、設計および事業の分割による負担軽減を図る意味を強調した。また、農業集落排水処理施設に関しては、使用料制度の見直しが行われることになり、標準的な家庭で220円の増額となる見込みである。
最後には、同意案や諮問に関する報告が行われ、市固定資産評価審査委員会や教育委員会委員の任期満了に伴う選任案が示された。議長は議事を締め括り、次回の審議に向けて期待を寄せた。