令和3年第3回常滑市議会定例会が開会され、重要な議案が提案された。市長の伊藤辰矢氏は、開会にあたり、新型コロナウイルス感染症の影響及び緊急事態宣言について説明。感染者数が急増しているとのことで、入院患者数も増え、医療提供体制が厳しい状況にあると強調した。
愛知県では、8月27日から9月12日までの期間に緊急事態宣言が発出され、飲食店への休業要請などが行われている。本市はその影響を受けて、公共施設の休館や利用自粛を促している。一方で、ワクチン接種については強化を図り、特に50%以上の接種率を誇るものの、若年層の感染者が増加している現状を受け、接種日を土日に集中的に設ける努力をすると述べた。
また、引き続き新型コロナウイルス感染症対策として、様々な報告が行われた。令和2年度の決算報告があり、健全化判断比率については実質赤字比率が低く、財政状況は安定していることが確認された。特に、実質公債費比率が12.3%と前年度に比べて減少している点が評価された。
公共事業の健全化についても言及され、特に水道事業と下水道事業の資金不足比率が示された。どちらも資金不足はなく、経営健全化の維持が示されており、今後も継続的な見直しを行う必要があるとされている。
議案では、令和3年度補正予算案が提出され、特に新型コロナウイルス対策関連の補正予算が重要な柱となる。本市では公共施設の感染防止策に努めつつ、医療連携体制の構築や地域住民との協力を強化していく方針が確認された。市長は議会に対し、全力で行政運営に取り組む意向を示し、議員らにも一緒に取り組むよう求めた。
最後に、議案や認定案件は多岐にわたるが、それぞれの議案については慎重な審議が求められる。
本定例会での重要な案件は今後の財政運営に影響をもたらすため、市議会の関係者は日々の感染状況を踏まえつつ計画的な取り組みを進めていく考えだ。