令和4年第1回常滑市議会定例会が開催された。
この日の議題では、市民が犯罪に巻き込まれないための安心で安全なまちづくりが議論された。14番の伊藤史郎議員は、市が推進する安全で住みよいまちづくり条例の重要性に触れた。特に、近年のネット犯罪の多様化や空き巣被害の報告が目立つ現状を指摘し、行政の支援を求めた。総務部長の庄子健氏は、過去5年間の詐欺被害数や対応策について説明し、地域の自主防犯活動の重要性を強調した。
その後、都築周典議員から前山ダム公園整備に関する質問があり、環境経済部長の亀岡賢一郎氏が、公園の現状や整備の必要性を述べた。特に、管理不行き届きの部分が目立つとし、今後の整備計画の必要性を訴えた。
また、相羽助宣議員からは、南太平洋トンガ近海の海底火山噴火に伴う津波注意報発表後の対応について質問があった。総務部長の庄子氏は、津波注意報後の初動対応や海岸線・河川のパトロール状況を詳述し、具体的な対応策を示した。
次に、稲葉民治議員が空き家対策について質問。建設部長の宮島基弘氏は、現在市内における空き家の数、空き家バンクの登録状況、特定空家の指定件数について説明した。特に、空き家の増加が地域の衰退を招くとの懸念を示し、その対策として登録数の増加をちらつかせた。
さらに、盛田克己議員から職員改善提案制度や犯罪被害者等の支援についての質問があり、総務部長は制服改善に向けた取り組みや相談窓口の設置状況について答弁した。犯罪被害者等基本計画に基づき、新たな支援策の検討が求められ、議員たちは、地域住民が安心して暮らせる基盤を整えていく必要性を説いた。
最後に成田勝之議員が新市役所駐車場について、駐車場の利用状況と分かりにくい進行方向、標示について提案し、行政のさらなる配慮を求めた。市長もこの提案に注目し、今後の対策を検討する意向を示した。