令和2年9月14日に開催された常滑市議会定例会では、11件の議案が一括議題となった。中でも、令和2年度の一般会計補正予算が重要な議題となり、約2億5千万円の新型コロナウイルス感染症対策予算が盛り込まれたことが注目された。
議案第46号である一般会計補正予算について、予算委員会副委員長の加藤代史子議員は、さまざまな感染症対策が進められることを評価した。一方で、今後の学校でのオンライン授業の準備が必要であるとの意見も述べられた。さらに、市民病院の存在意義についても言及があった。
次に、議案第48号の病院事業会計補正予算について、文教厚生委員会委員長の稲葉民治議員は、経営改善に向けた苦労が続いていることを強調し、新型コロナウイルス感染症対策の継続的な実施を求めた。また、病院の利用についての市民からの不安の声を受け、コミュニケーション体制の充実が必要であるとの意見も聞かれた。
議案第54号と第55号については、教育機関向けの情報通信環境整備に関する提案がなされ、これによって学びの場が一層充実すると期待されている。特に常滑市では、低未利用土地の認定や教育予算の見直しにより、教育環境を整備することに注力している。
また、この日の定例会では意見書案も上程され、特に第4号と第5号が地方財政の急激な悪化に対する支援を求める内容であり、全会一致で可決されたことにより、市から国に対する強い要望が示された。
最後に、一般国道247号西知多道路の整備推進に関する意見書案の議論もあり、議員間で賛否が分かれるなか原案通り可決された。この道路は市民にとっての重要な交通手段であり、今後の整備が期待される。