令和3年第1回常滑市議会定例会では、幅広いテーマにわたる質疑が行われた。特に新型コロナウイルスに関する質問と、その影響への対応が主要な議題として取り上げられた。
坂本直幸議員は、新型コロナウイルスワクチン接種の準備状況について質問した。
ワクチン接種を円滑に進めるための体制や、医療従事者の確保状況について福祉部長の中野旬三氏は説明した。現在、地域の医師団から約30名の医師と約50名の看護師の協力が得られているという。また、接種が始まる高齢者の人数は《1万5,884人》とされ、接種は5月初旬以降に開始予定であるとのこと。
さらに、西本真樹議員は中部国際空港沖公有水面埋立事業について具体的な影響と今後の方針について質問した。
建設部長の谷川治氏は、今後行われる埋立事業が環境や漁業に与える影響について、市としての見解を述べた。このプロジェクトが地域経済に与える影響や、市民の生活環境への配慮についても詳しく触れた。
また、盛田克己議員は交通安全対策について取り上げ、特に通学路での歩行者や自転車の安全確保の重要性を訴えた。建設部長はこれに対し、通学路安全推進会議における取り組みを紹介し、具体的な改善策を実施していることを強調した。特に、カラー塗装や見通しの悪い交差点の安全対策を重視し、再点検を進める意向を表明した。
このように、議会では新型コロナウイルス対策、環境問題、交通安全など、多岐にわたる議論が行われた。
市はこれからも住民の安全と安心を第一に考えた政策を進め、地域の発展に努めていく方針を示した。