令和元年第3回常滑市議会定例会が開催され、様々な重要なアジェンダが提起された。この中でも特に、ボートレースとこなめの運営状況についての議論が深まり、議員からの熱心な質問が相次いだ。
加藤代史子議員は、SNSを活用した公共サービスについて質問をし、新しいサービス導入による市民ニーズへの対応の必要性を指摘した。特に、LINEを使った納税サービスについては、電子マネー導入の利点を強調し、導入の検討を促した。これに対して、総務部長の澤田忠明氏は、現状での導入における費用面などの課題を説明しながら、先進自治体の調査を進める意向を示した。
次に、教員の多忙化についての質問が上がり、西本真樹議員は、教員の労働環境の改善の重要性を訴えた。議員は具体的な数値を挙げながら、教員の長時間労働の実態を示し、時間外勤務の見直しが急務であるとアピールした。その中で、教育部長の庄子健氏は、ワーク・ライフ・バランスの確保に向けて進められている取り組みについて述べた。
さらに、ボートレースとこなめに関連する議論も熱を帯び、伊藤史郎議員が新設スタンドについての詳細を求める中で、スタンドのコンセプトや豊かなファミリー向けサービスの整備が進行中であることが説明された。また、災害時の避難受け入れ対応についても質問が多く、常滑市は大規模災害に備えた具体的な取り組みを進めていることが伝えられた。特に、適切な避難所の整備と情報伝達手段の多様化についての対策が確認され、地域の安全確保に向けた姿勢が示された。
最終的に、議会全体を通じて、地域住民の安全や福祉向上に向けた具体的な施策が強調され、関連部署からも積極的な意見交換が行われた。これらの議論を踏まえ、常滑市議会は、今後の地域発展に向けて様々な施策を検討・実施していく方針を示している。