令和4年第3回常滑市議会臨時会が開催され、市の重要な案件が議論された。
この臨時会は、議案第35号に関する補正予算案が、特に注目を集めた。伊藤辰矢市長は、「常滑市民病院の経営戦略において婦人科の医療向上のために、手術支援ロボットを導入する」との方針を明らかにし、今回の補正予算で2億9,950万円が追加されることを説明した。
議案第35号は、市民病院における内視鏡手術の拡充を意図しており、先進的な医療提供を目指す。婦人科ウィメンズセンターが開業することを踏まえ、特にこの分野での医療の質を向上させることを目的としている。
病院事務局長の小羽正昭氏は、手術支援ロボットが婦人科治療においても「高度医療の実現を目指す」と強調し、議員に対し協力を呼びかけた。議員の中村崇春氏は、この補正予算案に賛成する意見を述べ、「婦人科の医療を向上させるために必要な投資であり、特に地域における医療の選択肢を広げることが期待される」と述べた。
その後、議長辞職の件も議題に上がり、伊奈利信氏が議長を辞職することが正式に承認された。新たに議長に選出された稲葉民治氏は、「市民福祉向上に向けて一層尽力する」と語った。また、副議長には加藤代史子氏が選任され、議会の新たな運営体制が整った。
そして、今回の会議では多くの委員会が成立し、令和4年度の予算の執行に向けた重要なステップが踏まれた。特に、議会活性化推進特別委員会や中部国際空港関連事業調査特別委員会の設置が認められ、今後の地域経済の活性化に寄与することが期待されている。
最後に、市長が議会の円滑な運営を感謝しつつ閉会の挨拶を行い、議会はその後無事に閉会された。