令和5年3月9日に開催された常滑市議会定例会では、さまざまな重要な議題が挙げられた。特に、ボートレースとこなめ新スタンドの利用状況や、公園の整備計画、災害時に強い都市基盤づくりなどが重点的に議論された。
最初に、ボートレースとこなめの新スタンドの利用状況が報告された。伊藤直議員は、「新スタンドのリニューアルオープン後の各施設の利用状況」を質問し、特に特別観覧施設ROKUの利用状況や、Moooviとこなめの来場者数について詳しいデータを求めた。ボートレース事業局次長の久田篤史氏は、特別観覧施設の利用が年々増加し、2022年度には12件230人が利用したと述べ、Moooviとこなめの利用者の約88%が市外からの訪問者であることを明かした。また、市民の利用促進を図るため、地域的なイベントの充実が必要であると強調した。
次に、伊藤史郎議員による「公園整備について」の発言があり、市民の憩いの場となる公園の重要性が再確認された。伊藤議員は公園の遊具の安全管理や高齢者の利用状況について質問し、建設部長の宮島基弘氏は、遊具の安全点検を年に一度専門業者に委託し、日常業務の中で目視点検を行っていると回答した。また、高齢者が楽しむことができるグラウンドゴルフが大曽公園で行われている事例を挙げ、地域活性化にも寄与していると述べた。
続く質疑では、成田勝之議員が「あいち・とこなめスーパーシティ構想」および「災害時に強い都市基盤づくり」について発言。企画部長の関公司氏は、スーパーシティ構想の進展について、地域の利便性を向上させるための研究と協力体制について説明した。特に、自動運転や5G技術を活用した実証実験が常滑市内で行われていることが紹介された。
さらに、相羽助宣議員が公共下水道事業の事業計画の変更について質問し、市の下水道整備の進捗状況と未来の計画について明らかにされた。特に、地域の排水関連施設の充実が話し合われた。
盛田克己議員の「働き方改革の取組について」の質問では、市民生活部長が、職員の健康管理やメンタルヘルス対策について発表。この取り組みの中で、元気でやりがいのある職場づくりを目指すことが強調された。特にストレスチェックや健康診断の実施について報告され、職員の営業力向上が見込まれている。
最後に、伊奈利信議員からは、LED化支援事業の進捗報告と問題点が指摘された。この施策により、市民の電気代負担を軽減し、CO2削減に寄与することが期待されている。 市長は、環境問題対策として引き続きこうした施策を推進する意向を表明した。