令和3年第4回常滑市議会定例会が開催され、議案の審議が行われた。
この会議では、合計20件の議案が取り上げられ、その中で特に補正予算案が重要なテーマとなった。
質疑応答では、議案第60号「常滑市公告式条例の一部改正」の内容に関する質疑があった。西本真樹議員は、今回の改正による市ホームページへの掲示原則変更について懸念を示した。
「デジタル端末機を全ての人が所持しているわけではない。従来どおり市役所掲示板での掲示も残すべき」と西本氏が質疑を行った。
これに対して総務部長の庄子健氏は、今後は市ホームページに掲載することにより、市民がより簡単に情報にアクセスできるようにする意義を強調した。
また、特にデジタル化に取り組む中で、全ての市民がアクセスできるよう配慮も必要であると認識していると述べた。
「ホームページ以外の方法での閲覧について、申出があれば市の窓口で対応する」と加え、具体的な窓口名を「総務部総務課」とした。
一方、議案第50号の「令和3年度常滑市一般会計補正予算」に対し、西本議員は反対の立場から討論を行った。
新型コロナウイルスに関連する事業費が多く含まれている一方で、社会保障・税番号制度のシステム整備がもたらすセキュリティーの懸念を指摘した。
彼は、個人情報保護の重要性を強調し、「情報保護の整備が不十分であり、自己の情報のコントロール権が阻害される恐れがある」と述べ、特に重要とされるデータのセキュリティーについて警鐘を鳴らした。
また、中部国際空港事業に対する支援金の給付事業についても懸念を示し、「本市に圧し付ける形での支援は適切か」と問いかけた。
これに対し、採決の結果、議案第50号は賛成多数で可決され、その他の議案も順次可決されていった。会議は円滑に進行し、最後には教育委員会委員の任命について同意案が承認された。