常滑市議会の第4回定例会が令和5年12月8日に開かれ、市長への手紙の公開やボートレース事業など多様な議題が話し合われた。
特に注目されたのは、ボートレース事業運営の改善策であり、市民の憩いの場としての機能を重視することが確認された。坂本直幸議員はボートレースとこなめの売上向上策について質問し、事業局次長の久田篤史氏は新しい施設やファミリー向けのイベントを通じた収益向上への取り組みを強調した。特に電話投票やSNSを活用したプロモーションが功を奏しつつあると報告された。
次いで、消防本部のドローン導入についての議論が続いた。伊藤史郎議員は災害用ドローンの導入に関する詳細を尋ね、消防長の竹内博司氏は、導入に向けた研修や実情報対策が急務であると述べた。特に、実際の運用を考慮したトレーニングが必要であるとの考えを示した。これに寄せられた意見として、他市の導入事例も参考にすべきとの指摘があった。
高齢者福祉施策に関しては、森下雅仁議員が質問を行い、福祉部長の中野旬三氏は、高齢者相談支援センターや施策の進捗状況について報告した。現状、相談件数が増加しており、対策の充実が求められた。
さらに、空港と共生するまちづくりについても話題に上がった。成田勝之議員は、空港のグランドハンドリング業務の人手不足を指摘し、市役所と空港の連携強化を希望した。企画部長の関公司氏は、地域振興協議会を通じた情報交換の場があることを示し、さらに具体的な協力体制の構築が期待されるとした。
最後に、情報システムのセキュリティ対策に関する質問があり、齋田資議員が具体的な対策を尋ねた。企画部長は、総務省のガイドラインに基づく対策や職員の研修状況、過去のサイバー攻撃に関する情報を説明し、今後の強化方針を示した。