令和元年第1回常滑市議会定例会が、6月10日に開会した。出席議員は18名で定足数を満たし、議長の加藤 久豊氏が会議を進行した。
市長の伊藤 辰矢氏は、今回提案した案件は、報告6件、補正予算案1件、条例の制定案1件など、計15件に上ると述べ、重要な案件であるため、慎重な審議を促した。
特に報告第2号に関して、総務部長の澤田 忠明氏は、平成30年度の一般会計予算繰越明許費の繰越しについて詳細に説明した。確認された繰越額は16億1,080万7,615円で、多数の事業が含まれている。特に新庁舎立体駐車場建設や小規模保育事業の整備に関するものが挙げられた。
議長の加藤 久豊氏は、質疑を許可し、複数の議員が澤田氏へ具体的な繰越理由について質問を行った。各議案に対する議員からの意見が出され、全体的に理解が深まる場となった。
また、報告第3号から第5号まで一括上程され、建設部長の谷川 治氏がそれぞれの予算繰越について説明した。特に、下水道事業や常滑駅周辺土地区画整理に関連する事業に対する繰越が明記され、議員たちの間で意見交換が行われた。
さらに、モーターボート競走事業や病院事業に関する報告が続き、ボートレース事業局の宮島 基弘氏が競走事業の継続費の逓次繰越に関する報告を行った。特に、旧スタンドの解体工事の状況についても言及され、議員たちはその進捗に関心を示した。
最終的には、市長からの補正予算案についても説明があり、各種条例の改正案や新たに設置する基金に関する報告も成された。市議会員たちは提案された案件の内容を理解し、慎重な審議を行うことを意識している様子が伺えた。