令和6年6月14日の常滑市議会において、重要なトピックが討議された。特に注目されたのは、令和6年能登半島地震災害派遣の実施に関する報告と、生活支援や高齢者の生涯学習、観光PR動画の制作についてだ。特に、災害派遣に関して相羽助宣議員は、派遣職員数や活動内容について詳しく質問し、実際に派遣された職員からの報告を踏まえた議論が行われた。
質問に対し、防災危機管理監成田晃久氏は、派遣職員は短期的には消防職16名、一般行政職7名、水道業務11名、看護師2名などが活動したことを明らかにした。これにより、災害対応能力の向上にも寄与する成果があったとして、地域の防災・減災に向けた取り組みの重要性が強調された。
生活支援については、物価高騰による影響が市民の生活に及ぼす影響が懸念されている。 相羽議員は市民への支援策を求め、特に高齢者層に対してのサポートが必要だと述べた。市は、既存の支援制度に加えて新たな施策を検討中であると答弁した。
また、教育分野においては、高齢者の学びやすい環境の整備が話題に上がった。特に森下雅仁議員は、高齢者の生涯学習やスポーツの振興について質問し、教育部長の安藤哲成氏は具体的なプログラムやその成果を紹介した。高齢者が生涯を通じて学ぶ場、また身体を動かす機会を提供することは、健康寿命の延伸や地域活性化につながると強調された。
動画制作についても、伊奈利信議員が言及した。観光PRとして制作された連続ドラマ「とこなめ物語」が高評価を得ており、その効果が都市の知名度向上につながっている。具体的には、再生回数が10万回を超え、視聴者から「実際に常滑に行ってみたくなった」という声も上がった。今後も連続ドラマや短編動画による情報発信を積極的に行い、常滑市の魅力を広めていく考えである。
コミュニティバスグルーンについては、運行後の利用者数が増加していることが報告され、定員オーバーのケースについても把握を進めている。今後も、利用者の声を基に運行スケジュールの見直しを考えている。
最後に、タクシーチケットについては、高齢者への支援としての導入の可能性が議論されたが、実施に向けては詳細な調査が必要とされている。