令和5年第1回常滑市議会定例会が、3月13日に開催され、予算案や条例改正案が一括して審議された。
まず、議案第10号から議案第13号までの補正予算が審議され、予算委員会の委員長である相羽助宣氏は、全員が出席した委員会による慎重なる審査結果を報告した。伊藤辰矢市長もこの点について確認したが、質疑や討論は行われず、全案が無事可決された。
次に、令和5年度の一般会計予算や特別会計予算を含む、議案第1号から第21号の一括質疑が行われた。特に注目を浴びたのは、議案第16号の常滑市立児童館の設置及び管理に関する条例の一部改正についての西本真樹議員の質問である。この件に関して福祉部長の中野旬三氏は、廃止される児童館の役割を市内の他の児童館が担うことを述べた。
西本議員は、廃止後の地域の子供たちの居場所について再質問し、懸念を示した。中野福祉部長は、地域に密着した子供の居場所づくりへの必要性に言及し、社会福祉協議会との連携を強調した。
また、議案第18号の常滑市消防団条例の一部改正に関する質疑でも、団員の処遇に懸念が寄せられた。中村崇春議員は、消防団員の報奨額の改正理由について尋ね、消防長の竹内博司氏は、報酬や出動手当についても慎重な検討を進めていると回答した。市内の消防団員数が減少し、出動する機会が多い団員の負担を軽減するための取り組みが求められている。
このように、多岐にわたる議案についての討議が行われ、常滑市の今後の方針が確認された。議議会は、全17議案について常任委員会に付託することで閉会した。