令和2年8月11日、常滑市議会の臨時会が開催された。
本臨時会では、令和2年度の補正予算案や意見書案について決議が行われた。特に新型コロナウイルスに関連した支援策が重要な議題となった。
市長の伊藤辰矢氏は、新型コロナウイルス感染症への対応として、迅速な給付が求められる施策について言及した。専決処分として、ひとり親世帯への臨時特別給付金のための承認案を提出した。これは、368世帯が対象となり、基本給付として1世帯あたり5万円を給付することが発表された。福祉部長の中野旬三氏は、給付日を8月28日に設定していることを示した。
加えて、令和2年度一般会計補正予算(第4号)では、新型コロナウイルス感染症の影響を軽減するためのセントレア応援クーポン事業と常滑焼まつり応援クーポン事業が含まれている。市民全員にそれぞれ2,000円と1,000円分のクーポン券が配布される。
また、議案第45号として、常滑市病院事業会計の補正予算も承認された。医療機器の購入に関するもので、具体的には簡易陰圧装置や空気清浄機などが該当する。病院事務局長の小羽正昭氏が詳細を説明し、この補正が新型コロナウイルス感染症への対応を強化する意義を強調した。
さらに、議題には「国際線早期復便に向けて検疫体制の拡充を求める意見書」が含まれた。成田勝之議員は意見書の必要性を述べ、中部国際空港の検疫体制の充実を求めた。この意見書は、日本国内の空港の社会的・経済的回復に寄与するものと期待されている。
会議は09時30分に開会し、11時12分に閉会するまで、議題に対する審議が行われた。市長は今後も市民と事業者への支援を全力で行う姿勢を示し、議会の協力を求めた。