令和元年度第1回常滑市議会定例会において、重要な議題が多く議論された。特に、子供たちを守るための安全対策と、年内に盛況が見込まれるラクビーワールドカップに関連した質問が目立った。
相羽助宣市議が提起した子供たちを守る安全対策については、滋賀県大津市での痛ましい交通事故を受けてのものである。福祉部長の竹内洋一氏は、各園において通園ルートの点検や危険箇所の確認が行われることを説明し、安全対策の重要性を再確認した。
また、相羽氏はラクビーワールドカップ2019日本大会についても質問を行い、国際空港セントレアを利用する観客への市のPR活動について尋ねた。教育部長の庄子健氏は、観客向けの施策や観光案内の充実を図る意欲を示した。
さらに、市役所新庁舎建設についての激しい討論も交わされた。井上恭子市議が市庁舎の建設費が高額であることを指摘し、見直しを求めたことに応じ、改めて設計案が変更され、3階建てとする見込みが示された。このことで、約3億3千万円のコスト削減が見込まれるが、維持費に関する懸念も残った。
さらに井上市議は、新ごみ焼却場建設に関連して、過去の経緯や費用の透明化を要求し、双方の市町の合意形成の重要性を強調した。無駄が出れば市民に直接影響が及ぶため、適切な情報提供が求められた。
最終的に、幼児教育と保育の無償化に関しては、市としての負担を減少させる方向性や、特に質の高い保育施設の確保が急務であることが示された。これは、将来にわたる地域の育成に直結する重要な課題である。
市長の伊藤辰矢氏は、これらの課題に対し、早期の解決と、市民とのコミュニケーションの強化を約束した。全体として、議会では、未来を見据えた適切な施策が求められている様子が伺えた。