令和3年12月21日に行われた東浦町定例会では、主に委員長報告と複数の議案に関する討論が行われた。
議長の山下享司氏は、まず出席議員の確認を行い、経済建設委員会、文教厚生委員会、総務委員会の各委員長による報告を求めた。
報告の中で、経済建設委員会の秋葉富士子委員長は、令和3年度一般会計補正予算案について説明し、特に都市計画道路の進捗や商工業振興事業について質疑が相次いだ。具体的には、「都市計画道路藤江線の今後の進め方について伺う」という質問に対し、秋葉委員長は「事業認可取得に向け継続して県と協議し、補助金を活用して進める」と述べ、今後の計画を明かした。
続いての文教厚生委員会において、米村佳代子委員長は、指定管理者の候補についての審査結果を説明した。議案第45号、東浦町中央図書館の指定管理者について、賛成意見とともに、「教育機関である図書館に対して指定管理者制度を導入することには反対」という意見もあった。実際に、「教育機関の運営に関する法令に従うべきだ」との主張もあり、議論が白熱した。
その後、総務委員会の間瀬宗則委員長が報告した部分でも、大きな議案修正が提案された。特に機構改革に関して「時勢に合った組織とする」ことを強調し、都市整備部の新設について説明した。これに対する質疑として「生活に必須な機能を集約させる必要がある」との意見も出された。
全体として、各委員長の報告後には、質疑応答の時間が設けられたが、質疑なしと認められる時間も多く、議会の運営に対する関心と期待がうかがえた。
各議案については、議案第45号から第52号まで一括討論が行われ、議決については賛成多数で原案どおり可決が決定された。特に、中央図書館の指定管理者に関する議案には賛否が分かれ、反対意見も一定数存在したが、議会の多数派が賛成したことが印象的であった。