令和6年3月4日、東浦町で行われた定例会では、一般質問が活発に行われた。特に、町運行バス「う・ら・ら」やライドシェアの導入検討に関する議論が注目された。
最初の質問者である間瀬宗則議員は「う・ら・ら」のダイヤ改正について言及。不便を訴える住民の声を反映した改正が求められる中、質問事項を8項目に分けて町当局へ問いかけた。その中には、巽ケ丘駅への乗り入れに関して、「知多バスが運行しない平日昼間時間帯だけの運行」の相談進捗が含まれ、町の見解を求めた。これに対し、都市整備部長の棚瀬憲二氏は、「知多バスとの共存を図りつつ、利用者の利便性を重視し、ダイヤ設定に取り組んでいく」と述べた。
さらに、間瀬議員が提案するライドシェアの導入検討についても多くの意見が交わされた。高齢者や自家用車を運転しない住民のための移動手段としての重要性が再確認され、町長の言葉を引用しながら「地域の実情に合った柔軟な対応を考えていく」との方向性が示された。
その後、秋葉富士子議員が住民の命を守る防災、減災対策についての質問を行った。特に、能登半島地震を受けての防災対応の重要性が語られ、トイレや車中泊避難時の備蓄物品について具体的な対応を尋ねた。これに対して、総務部長の宇治田昌弘氏は「避難所にはトイレが備えられ、備蓄品は避難者自身の家庭内備蓄を基本としている」との見解を示した。
また、赤川操恵議員が提案した同室避難の取り組みについても考慮され、「民間保育所での取り組みを進めていく」と述べ、今後の方針が明らかになった。特に、ペットの同室避難の可否については、飼い主とペットの安全が最優先となるが、充分な配慮が必要であるとの考えが示された。
さらに、久松純志議員は、災害時の避難所の運営や感染症対策についての質問をし、各種事業の見直しが進められていることの意義を指摘した。特に、職員の意識改革や住民参加の必要性について強調した。
この定例会では、各議員がそれぞれの視点から町の課題を提起し、地域の安全な生活環境の創出に向けた具体的な施策について論議が交わされた。次回は、引き続き議論が進むことが期待される。