令和3年9月6日に開かれた東浦町議会第3回定例会では、町長の神谷明彦氏による冒頭の挨拶があり、その際に、元職員による横領事件について言及されました。
神谷町長は、元職員が逮捕された件について、住民や関係者に謝罪しました。また、同職員は懲戒免職とされ、町長と副町長についても、その管理責任を重く受け止めたと述べました。これを受けて、給料の減額措置が提案されました。
町長は、その後、令和2年度一般会計決算の概要について説明しました。歳入には217億3,370万円の総額が集まり、対前年比で36.3%の増加が見込まれています。歳出は206億8,057万7,077円で、こちらも36.3%増となりました。この結果、実質収支は7億83万947円の黒字を示しています。特別定額給付金給付事業の実施が、収入の増加の大きな要因とされています。
教育長の任命に関する議題では、町長から教育長恒川渉氏の任期満了に伴い、後任に任命される庄子亨氏の任命が説明されました。庄子氏は豊かな教育経験に裏打ちされた見識を持つ人物であると評価され、議会の同意を得ました。また、教育委員会委員の任命についても、前任者の任期満了を受け中村希代美氏が提案され、こちらも同意が得られました。
さらに、損害賠償に関する報告も取り上げられ、駅道における事故については、80%の過失が町にあったとの決定が下されました。この事故を受けて、町は更なる事故防止のために道路の管理を強化する方針を示しました。
今回の定例会では、令和2年度の財政状況を詳細に振り返りつつ、町の教育体制や法令に基づく条例改正についても取り扱いました。今後、議会は9月22日まで継続して審議を行い、住民の期待に応える道筋を探ることを目指します。