令和5年3月定例会において、災害対策や防災教育、地域交流に関する様々な質問が行われた。
特に注目されたのは、コロナ禍における分散避難の重要性である。秋葉 富士子議員は、在宅避難や車中泊避難の実施について言及した。この中で、車中泊避難のルールの検討が進められていること、また在宅避難の際の情報提供の必要性が強調された。これは地域住民が自らの命を守るために、自分の状況に応じた適切な避難行動を取れるようにするための施策と言える。
また、福祉避難所に関連する質問もなされ、指定避難所以外の施設についても、要配慮者の受け入れを進める必要性が述べられた。これに対し防災危機管理課は、社会福祉施設との調整が進められており、医療的支援が必要な方々への対応を今後も検討していくと述べた。
教育においては、学校での防災教育が実施されていることが報告された。特に、子どもたちが自らの身を守るための行動を内発的に行えるようになることが目指されている。このため、調べ学習や避難訓練が定期的に行われている。また、秋葉 議員からは「マイ・タイムライン」の活用を提案し、これが災害時の適切な行動を促すために必要であるとの意見が示された。
さらに、農業支援についても話題に上がった。米村佳代子議員からは、国産化や有機農業、そして農業の持続可能性に向けた支援の重要性が指摘され、地域の特性を活かした農業の振興が求められた。特に、次世代農業の担い手となる若者の支援や、女性農業者の活躍を推進する取り組みの必要性が強調された。
このように、東浦町の会議では防災や農業、教育など多岐にわたる議題が取り上げられ、今後の地域社会における課題解決のための施策が模索されている。町民一人ひとりが自らの生活を守るためには、行政の支援が要であり、地域住民との連携が不可欠であると再認識されている。