令和4年1月27日に開会された東浦町議会臨時会において、令和3年度一般会計補正予算が議題として取り上げられた。本議会では、出席議員16名が確認され、議事を開始した。
開会に際し、町長の神谷明彦氏は、新型コロナウイルス感染症の影響について言及し、愛知県にまん延防止等重点措置が適用されている状況を説明した。公共施設の利用制限やイベントの中止が必要であり、感染予防対策の徹底が重要であることを強調した。
令和3年度の一般会計補正予算について、神谷敏彦総務部長は、歳入歳出の総額に約3億9,265万円が追加され、予算総額は185億8,894万6,000円となる計画であると説明した。また、この予算には新型コロナウイルスワクチンの前倒し接種や三丁公園整備工事などが含まれている。特に緊急性がある防災用発電機の更新についても触れ、適正な工期の確保のため繰越明許が多く上がっている理由を述べた。
向山恭憲議員より繰越明許費の補正が多い理由についての質問があり、神谷総務部長は、年度内に完了しない事業が多く、国の補正予算の動きが影響していると回答した。これは、複数の土地利用や基礎工事の進捗が遅れているためであり、計画的な管理が必要であると反省の意を示した。
また、米村佳代子議員のプロギングイベントに関する質問に対し、環境課長の新美英二氏は、参加者の募集や運営についての詳細を述べ、今回のイベントで環境問題への関心を高めることが目的であることを説明した。さらに、同イベントの開催にあたり、町職員による運営からプロギングジャパンへの委託に切り替えた理由は、より専門的なノウハウを活用するためであると述べた。
議案第1号の説明後、質疑が行われ、繰越明許に関する様々な意見や質問が出た。議会は議案付託を決定し、休会を経て再び議会が開催されることが告げられ、散会となった。議会全体を通じて、従来に比べ迅速な行動が求められる中、各事業の進捗について明確な対策が必要であるとの意見が多かった。