令和5年2月6日、東浦町議会の臨時会が開かれ、様々な議題が討議された。
特に注目されたのは、損害賠償の決定に関する議案である。令和4年7月12日の大雨に起因する内容で、過失割合は町が100%とされた。建設部長の水野泰介氏は、この件について、「擁壁の倒壊が相手方の家屋を破損させたため、賠償金71万3,020円を支払う事となった」と報告した。
議会では、議員たちが過去の管理瑕疵について質疑を行い、長屋知里議員は「なぜこの事故の事前認識がなかったのか」や「管理瑕疵の明確な定義は何か」といった点について質問を行った。総務課長の安藤賢治氏は、管理瑕疵の定義について「営造物が通常有するべき安全性を欠いていること」と説明し、今回の事故は自然災害によるものと強調した。
また、町長の神谷明彦氏は、議案第1号の一般会計補正予算について、682万9,000円のコストがかかる出産・子育て応援交付金の給付事業を進める意向を示した。これにより、町内での子育て環境が向上すると期待されている。また、令和4年度水道事業会計補正予算についても、依然として漏水事故の影響が残る中で、「緊急対応を含めた整備を行う」と述べた。
新たな整備計画では、過去の教訓を基にした安全対策が進められる見通しで、土木維持管理課長の横山靖彦氏は、今後の管理基準の見直しを約束した。従来の構造物の管理体制に加え、今後は新しい技術を用いた安全管理を進めるとする方針が示された。
議会は、これらの議案を討議の上、すべて可決した。今後、課題解決へ向けた具体的な対策が実行されることが期待される。