令和3年6月11日、東浦町において定例会が開催され、さまざまな議題が討議された。
特に「ヤングケアラー問題」が注目され、子どもが家庭の事情で多くの責任を負わされている実態が明らかになった。長屋知里議員は、「子どもたちを取り巻く環境は複雑であり、支援が必要」と指摘。具体的には、家庭の経済状況がヤングケアラーの増加に影響しているという。教育と福祉、医療が連携して支援を強化する必要性が強調された。
さらに、子どもの貧困について、高齢者家庭やひとり親家庭が抱える課題が浮き彫りとなった。この問題への対策として、地域での協力やフードバンク制度の提案がなされた。特に、地域の農産物を活用した食料支援の重要性が示され、地域住民の協力が求められた。
新型コロナウイルスワクチン接種については、65歳以上の高齢者に焦点が当てられた。健康福祉部長の鈴木貴雄氏は、「接種率が順調に上昇しており、7月には全受給者が接種を終える見込み」と述べた。町は、医療機関との連携を強化し、柔軟に対応する方針を示している。
ごみ処理については、市民のマナー向上が求められた。違反ごみの出し方については、特定が難しい状況が多く、排出者へ連絡する制度の強化が必要である。環境課は、地域住民と連携し、周知啓発を図るとともに、不法投棄防止に向けた施策を進めている。
以上の結果、町はヤングケアラーと貧困問題に鋭意取り組んでおり、間接的な支援策や調査の実施などが進められ、包括的な支援体制の強化が期待される。午後3時50分、全ての議題が終了。今後の具体的な施策に注目が集まっている。