令和5年第3回東浦町議会定例会が9月4日に開会し、教育委員会委員の任命等複数の議案が討議された。
開会に際し、町長の日髙輝夫氏が「東浦町をアップデート!未来へ」とのメッセージを伝えた。町長は、東京町が目指す姿として「誰もがチャレンジでき、全ての人が健康で楽しく過ごせる町」を掲げ、8つの柱で政策を進める方針を強調した。得られた実質収支額は5億5,758万1,064円の黒字であることが報告された。
重要な議題の一つ、教育委員会委員の任命については、町長より草野由美子氏の後任としての任命が提案された。草野氏は、片葩小学校PTA副会長などの経歴があり、教育への貢献が期待されている。議場では特に質疑はなく、委員の任命は承認された。
また複数の損害賠償に関する報告が行われ、特に6月に発生した農業用道路の樹木管理瑕疵による物損事故に関する賠償額が注視された。その額は1万5,400円とされ、過失は100%東浦町に帰属するという。議員の山田眞悟氏は、今後の樹木管理体制の見直しを求め、町当局の機敏な対応を促した。
財政面では、令和4年度の健全化判断比率が報告され、実質赤字比率は改善傾向にあると説明された。実質公債費比率は、マイナス0.1%とされ、財政の健全性が強調された。今後、公共施設の更新に向けた戦略が求められる。
報告された令和4年度一般会計決算は188億5,269万8,008円の歳入、181億1,132万2,944円の歳出であり、歳入が前年度比1.5%増、歳出は5.2%増であった。特に国民健康保険事業特別会計の収支も報告され、前年に比べ4%の減少が見られた。