令和5年12月定例会が開催され、近年の地域課題についての一般質問が中心に行われた。特に、「ウェルネスバレー構想」と「交通事故・犯罪のないまちを目指した取組」については、多くの議員から質問が寄せられ、町民の生活向上への関心の高さが伺われた。
議会では、森 靖広議員が「ウェルネスバレー構想の今後」について質問した。ウェルネスバレーは、あいち健康の森とその周辺地区を指し、健康長寿の一大拠点の確立を目指している。その活動の一環として、諸機関との連携を進め、製品開発や新産業創出などに取り組んでいる。 「今後5年間でどのような発展を遂げるのか。さらに県との連携も強化し、地域としての取り組みを推進していく必要がある」と森議員は強調した。
次に、交通事故や犯罪のリスクに関しての問題も取り上げられた。森議員は「交通事故・犯罪のないまちを目指す取組」について述べ、交通事故防止策や地域内の防犯対策が重要であると訴えた。この質問に対し、篠田 茂久副町長は、「交通安全対策に向けてのデジタルツール導入など、様々な手段を検討し、実施に向けて努力している」と答えた。
その後、公共施設再配置計画に関する質問も行われた。町の公共施設が老朽化が進む中で、地域のニーズに応えられるよう、施設の再编成が重要視されている。長坂 知泰議員が「今後の再配置計画の見直しを5年ごとに行うべき」と提言し、民間の専門家とも連携し、より実態に即した計画を策定すべきだと報告した。
続いて、PTAの在り方に関する議論も行われ、特に熊本PTA裁判以降の動きや新たな取り組みの重要性が語られた。各学校のPTAの自主性を尊重しつつ、町としての指導的役割も求められている。これは、今後地域の安全や教育環境を守るための大切な取り組みとなるだろう。
町長の日髙 輝夫氏は、「今後も住民の意見を伺いながら、ウェルネスバレーと公共安全に向けた方針を進めていく」と述べ、地域の健康と安全を守る方針を強調した。議会では、住民への情報発信や地域の参加を促す取り組みが重要であることが改めて認識され、今後の施策に期待が寄せられる結びとなった。