令和元年12月18日、阿久比町議会第4回定例会が開かれ、重要な議案が相次いで可決された。出席議員は14名で、各議案に対する審議が行われた。
特に注目されたのは、議案第52号から第61号までの一連の議案である。中でも、議案第54号の阿久比町職員の給与に関する条例の一部改正は、重要な議題となった。総務建設委員長の大村文俊氏から、住宅手当の改正について報告があり、33名の職員が対象となるとの説明があった。しかし、意義ある意見として、6万1,000円以上の家賃を支払う16名に対して1,000円の増額が提案されたものの、17名は減額の対象となるとされ、今後の方針について議論が必要である旨が指摘された。
さらに、反対意見も浮上した。12番議員の竹内強氏は、住宅手当の見直しについて疑問を表し、「低い家賃に住む職員も適切に理解を得るべきだ」と強調した。そして、町の職員は良い給料を得る権利があるとし、制度の健全性を訴えた。
その後、議案第55号の下水道条例の一部改正についても、委員長報告を経て可決され、さらに他の補正予算案も次々と審議され無事可決された。これにより町の財政改善とサービス向上のための施策が進行する見込みである。
加えて、議会では交通死亡事故の根絶を求める決議案も無事可決された。提出者の久保秋男氏が述べた通り、「交通死亡事故を無くすためには、町民一人一人の交通安全意識の向上を図る必要がある」と強調した。挙げられた具体的な対策には、子どもの安全確保と高齢者の事故防止が含まれ、町全体で取り組む必要性が訴えられた。
このように、今回の定例会では多くの重要な議議案が無事に可決され、地域の福祉向上と財政健全化に向けた意義ある一歩となった。町長の竹内啓二氏は、今後も限られた財源を適切に活用し、町の発展に努めることを誓った。