令和5年9月7日、阿久比町議会は第3回定例会を開催し、一般質問が行われた。この会議では、防災の強化や高齢者支援、シルバー人材センターに関する議論が主な議題となった。
初めに、9番の都築清子議員は、災害対策の重要性を強調した。彼女は、「つながる防災」というテーマで、行政だけに依存せず、地域社会全体での協力体制の構築が必要と訴えた。特に、個別避難計画の進捗状況を問うとともに、町内での防災に関連したイベントの開催を提案。教育長や防災担当者に対し、地域の特性を生かした防災策の実施を促した。
次に、高齢者支援に関する質問が展開された。伊東輝彦議員は、高齢者の生活支援を目的とした「ささエール」制度の現状と課題を取り上げ、登録団体の増加策や利用者へのサービス拡充を求めた。民生部長の関真人氏は、地域の担い手確保や支援者の育成に関しての考えを示した。高齢者人口の増加に伴う負担増を見越し、支援体制の整備を進める考えを強調した。
また、竹内啓視議員は、シルバー人材センターの状況を取り上げ、登録者数や加入率の低下についての具体的な分析を要求。彼はシニア層の活躍の場を広げるための具体策や他市町との連携を提案した。民生部長は、シルバー人材センターの加入率低下の理由を明示し、地域貢献の重要性を論じた。
課題として指摘されたのは、自治会やボランティア団体との連携の重要性である。議員それぞれが地域ニーズを踏まえた提案をし、推進する姿勢を示した。