令和4年12月に開催された阿久比町議会の定例会において、町制施行70周年を迎えた阿久比町の今後の施策や、地域行事について活発な議論が展開された。特に、町長の提言された教育施策や地域のにぎわいの創出が注目を集めている。
最初に「令和5年度の菊花展」の開催について議員が質問を投げかけた。これに対し、建設経済部長は、文化の日に合わせた菊花展の開催が重要であると認識し、役場庁舎での花の展示希望者を募る意向を示した。また、商工会にも声をかけたい意向を伝え、この機会に多くの町民に参加してもらえるよう努めるとした。
次に、町制施行70周年の記念事業に関する質問が飛び交った。この事業を進める上で、昨年の町民意向について検討した結果として、町の活気を取り戻すために具体的な施策が求められている。町長は、地域イベントの重要性を強調し、町民が元気になるような企画を考える意向を示したが、詳細な計画は未策定であるとのことであった。
一方、議員からは、道路整備についても厳しい意見が寄せられた。地方都市に多く見られる狭あい道路の問題解決に向けて、具体的な取り組みが必要であるとの指摘がなされた。町長もこの点については理解を示しつつも、予算上の課題など難しさを訴えた。
教育関連については、町長の阿久比町における教育改革への取り組みが期待される。具体的には、奨学金制度の導入や教育支出の軽減策を盛り込む方針を述べた。議員からは、教育施策の具体性を求める声があり、特に地域の子どもたちの未来を見据えた施策が重要視されている。
最後に、住民の声を重視する姿勢が示される中、町の未来に向けたビジョンをエネルギーに変え、多くの方向性からの協力が不可欠であるとし、町民と連携したまちづくりの重要性が再認識された。今後、具体的な計画・施策への落とし込みが期待される。