令和5年12月8日、阿久比町議会は第4回定例会を開催した。各議員による一般質問が行われ、特に町の地域防災力としての消防団の在り方に関する質疑が目立った。
初めに、竹内卓美議員は、阿久比町における消防団員不足について取り上げた。現在全国的に消防団員の減少が進んでおり、阿久比町でもその影響が顕著である。竹内議員は「今年4月に第4分団がゼロ人となった。この状況は非常に深刻だ。」と述べ、消防団が地域防災の中核として機能するための必要な対策を求めた赤。議員は「地域防災力の充実強化を図るためにも、消防団員の確保が急務である。」と強調した。
これに対し、大久保英俊総務部長は、消防団員確保に向けた町の取り組みを説明した。今年度は産業まつりでの広報活動や、消防団員の処遇改善に向けた議案を進めているとした。「現役消防団員の意欲向上を図るためには、地域の方々の支援も重要だ。」と述べた。
また、竹内議員は地域防災力向上に向けた国の指針において、消防団が地域の防災力の中核であることを再確認し、「地域の連携が重要であり、住民が積極的に防災に参加できる環境を整える必要がある。」と訴えた。
総務部長は「消防団への加入促進を図るために、広報活動を強化し、消防団の魅力を伝える必要がある。」と応じ、今後も地域の防災力向上に務めていく考えを示した。議題に関する再質問が続いたが、消防団員の確保は今後の重要な課題であることが強調された。
最後に、竹内議員は「阿久比町が安全・安心な地域であるためには、消防団を充実させなければならない。地域の皆さんにもこのことを知っていただきたい。」と締め括った。