令和3年6月9日、阿久比町議会第2回定例会が開催され、重要な議案が上程された。
主な議題は、交通安全条例の改正及び令和3年度一般会計補正予算である。特に、交通安全条例の改正には地域の安全を確保する重要な内容が含まれている。町長の竹内啓二氏は、歩行者優先の原則を推進し、道路の安全性を向上させる必要性について述べた。
この改正により、歩行者が安全に通行できる環境を整備することを目指す。総務部長の大久保英俊氏は、新たに自転車損害賠償責任保険への加入やヘルメット着用の促進を含む条項を追加することを説明した。「歩行者優先は守るべきルールである」とも強調した。これにより、より安全な交通環境の確立が期待される。
続いて、一般会計補正予算(第3号)に関する議案が提示された。竹内町長は、予算の総額に2,650万2,000円を追加し、94億9,169万1,000円とする内容を説明した。この中には、児童および高齢者を対象としたヘルメットの補助金が含まれ、自転車用ヘルメット購入に対する助成金も計上されている。特に自転車関連の安全対策は地域の関心が高く、児童の安全確保に寄与する見込みである。
また、阿久比中学校の特別教室に空調を設置する工事契約、さらには北校舎のサッシ改修工事についても議論された。竹内町長は、それぞれの工事契約の必要性を説明し、入札により決定した契約金額を述べた。特別教室空調設置工事については、契約額が5,516万5,000円、北校舎サッシ改修工事は5,016万円である。
議案の審議では、質疑応答が行われたが、特に異論がなく、全て原案通り可決された。最終的に、監査委員の選任についても承認され、議事は終了した。議長の渡辺功氏は、次回の本会議を6月10日に予定していることを発表し、会議は散会した。