令和3年12月の阿久比町議会では、町の文化遺産や交通安全に関する重要な議論が行われた。
会議では、特に町の2大文化である菊花展と阿久比谷虫供養についての議論が目立った。菊花展については、昨年、連合会が解散となり、今後の存続が不透明な状況が指摘された。議員は、この伝統行事の存続は町の文化継承にとって重要であると強調し、柔軟な対応が求められると述べた。竹内卓美議員は具体的な要望として、補助金の確保や新組織の設立について意見を述べた。
また、阿久比谷虫供養の今後についても意見が交わされ、開催地区の協議を全体に広げるべきだとの声があった。これまでの行事を振り返り、どう継承していくのかが問われている。町としての文化遺産を守る姿勢が求められるが、現状の課題についても意見交換が行われた。
区長や自治会長からの要望書に関しても触れられ、関連する案件数は166件とし、そのうち実施済みは42件との報告があった。議員からは、住民の満足度を考慮すべきとの意見が出された。特に、予算の適正な執行と透明性が求められており、町としても年度の終わりにまとめて対策状況を報告することを約束した。
さらに、令和4年度の予算編成に向けての方針が示された。新型コロナウイルスや交通事故対策を中心に、いのちを守る町づくりの視点が強調された。特に、交通安全については、歩行者優先のまちの宣言後も町民との連携強化が強く求められ、具体的な施策が検討されていることが明らかになった。
町長は、ハンドアップ運動などの啓発活動を推進する意向を示し、住民の行動を促す施策についても前向きな姿勢を表明した。これにより、町民が安全を実感できる施策の実行が期待される。