令和4年3月8日、阿久比町の議会において、一般質問が行われ、多くの重要な政策課題が議論された。
特に注目されたのは、ホタル生息の減少と不登校児童生徒への対応である。両議題とも地域住民に深く根ざす問題であり、各議員から活発な意見が交わされた。
最初に、新美三喜雄議員が、ホタルの生息域の減少について質問した。環境のバロメーターとされているホタルが減少する原因は、水田の形態変化や夜間の光害によるものとされている。
さらに、建設経済部長兼建設環境課長の小野寺哲哉氏が、「ホタルが生息する環境を守るためには、啓発や調査が重要」と述べた。特に、農薬の使用を控えるよう農業者への啓発も行っているが、実際には生産量への影響も懸念される。
また、ホタル専用の保護区を設ける提案もあり、積極的な自然環境保護が必要とされている。
次に、教育部長の中川学君が、不登校生徒への対応に関する質問に答えた。最近、不登校となる児童生徒の数が増加しており、中学校生徒の中では25人に1人が不登校に該当する。
中川氏は、「学校とのコミュニケーションや家族のサポートが欠かせない」と強調し、地域全体での協力が不可欠であると述べた。
また、スクールソーシャルワーカーの導入により、家庭と学校の両方にかかわる支援を行う計画があり、これに期待が寄せられている。
最後に、地域の協力が重要で、行政や教育機関だけでなく、町民一人一人が見守ることが求められると結論づけた。議論を通じて、自然環境の保全や子どもたちの成長には、地域全体での連携がカギとなることが再確認された。