令和2年5月15日、阿久比町議会は第1回臨時会を開催した。
会議では、令和2年度一般会計の補正予算や水道事業会計の補正予算が審議される他、専決処分の承認を含む議題が上程された。
町長の竹内啓二氏は、議案第24号について、「第2号の一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策として独自に行う支援事業に必要な経費を計上している」と説明した。具体的には、ひとり親世帯への生活支援に関する事業が含まれ、子ども1人につき特別給付金が支給されるという。
また、総務部長の大久保英俊氏は、同案件の詳細について、882万4千円を上限とした子供給付金や看護職復職支援事業の関連経費などが盛り込まれていると述べた。質疑応答の中で、澤田道孝議員が阿久比米の調達方法について質問し、建設経済部長の伴利郎氏が「令和元年度の生産品となる」との見通しを示した。
次に、議案第25号の水道事業会計についても、新型コロナウイルス感染症に関連した経費が含まれ、特に水道基本料金の免除が主なポイントである。こちらも伴利郎氏が詳細を説明し、一般家庭だけでなく、営業用の基本料金も免除する方針であると述べた。
専決処分に関しては、阿久比町税条例や国民健康保険条例の改正も行われており、これらは新型コロナウイルス感染症緊急措置に係る内容が盛り込まれている。特に、傷病手当金の支給に関する改正は重要で、民生部長の関真人氏が「感染症にかかる被保険者に対し適切に支給を行う」との意欲を見せた。
最後に、承認第7号および承認第8号についても審議が行われ、予算の追加から特別会計での傷病手当金支給に至るまで、議会の一連の手続きが円滑に進められたことが確認され、全議案は賛成全員で可決された。