令和2年6月8日、阿久比町議会において第2回定例会が開催された。
議題には、国民健康保険税及び介護保険料の減免に関する条例を含む多くの議案が上程され、議会は活発な議論を展開した。
議題の中で最も注目を集めたのが、議案第26号の新型コロナウイルス影響による減免条例だ。町長の竹内啓二氏は、収入減少に直面する住民支援の重要性を強調。
件の条例は、感染症の影響により困難に直面した世帯への国民健康保険税及び介護保険料の減免を実施するものである。具体的には、世帯収入が前年と比較して減少している場合の減免規定が設けられ、特に厳しい状況にある世帯には大幅な減免が用意されている。
続いて、議案第27号固定資産評価審査委員会条例の改正についても説明が行われ、デジタル手続きの法律改正に伴う変更が必要とされた。総務部長の大久保英俊氏は、改正箇所の詳細について解説し、改正後の規定の整合性を確認した。
さらに、阿久比町税条例等の一部改正が議題となり、この改正は地方税法の厳しい改正を受けたものであり、ひとり親家庭への税制上の措置が強化されることが予告された。竹内町長は、「地域住民が安心して暮らせるための施策である」と述べた。
また、母子・父子家庭医療費支給条例等の改正についても言及。民生部長の関真人氏が、「医療費支給の内容を見直し、実態に即した支援を図る」と発言。さらに、介護保険条例も改正され、低所得者層の軽減措置が拡大されることが発表された。
さらには、議案第33号の年度一般会計補正予算が審議された。この補正予算は、歳入に約1億1,777万円の追加を盛り込み、合計138億1,941万円に達する見込みだ。歳出の中には新型コロナウイルス対策として、地域の福祉や教育への助成金が含まれており、各部長はその必要性を強調した。
最後に、同意案として農業委員会の委員の任命についても一括上程され、全て賛成にて可決された。議長の瀧塚政明氏は、地元農業を支える委員の任命が進んだことを評価した。