令和6年3月の阿久比町議会第1回定例会が開催され、議員が保育環境や障がい児保育について意見を交わした。
特に、新美加寿奈議員は「保育環境の見直し」をテーマに質問し、以下のように提言した。
1つ目の提言は、保育士の配置基準の改善に関するもので、保育士の配置基準を4・5歳児が30対1から25対1に、3歳児についても最低基準を15対1に改正することが説明された。これにより、保護者や保育者からは喜びの声が上がったとのことだ。彼女は「子どもの命と安全を守るため、さらなる改善が必要だ」と訴えた。また、配置基準の変更に伴い、保育士不足や処遇改善についても触れている。
2つ目の提言は、障がい児保育の拡充を求めるものである。新美議員は、障がい者差別解消法の改正を受け、保育環境での合理的配慮の提供が義務化されることを強調した。彼女は「障がいのある子どもたちが共に過ごす環境が整うよう、さらなる施策が必要」と訴えた。具体的には障がい児加配の保育士の配置や、児童発達支援事業所「てくてく」利用者のニーズに応じたサービスの充実が求められた。
この他、自衛隊への個人情報提供に関する議論も行われ、住民基本台帳法に基づく情報提供の適法性や、情報提供を希望しない住民への配慮についての質問があり、町長や総務部長が説明にあたった。特に、個人情報保護に関する不安の声に対しては、しっかりとした情報提供が求められるところであり、透明性のある運用が重要視される。
質疑応答を通じて、議員たちは町民の福祉向上や地域の実情を踏まえた施策の強化を訴え、具体的な対策の必要性が改めて示された。この会議は町の未来に向けた意義深いものであり、今後の施策に期待が寄せられる。