令和元年6月10日、阿久比町議会で定例会が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、保育料の無償化に伴う対策だ。阿久比町では3歳から5歳児の無償化が進められており、1,111名が対象とされる。この無償化による予算は約1億371万円で、町の財政に影響を与える可能性が指摘されている。事務費やシステム改修に関しては、国からの補助金が交付される見込みで、町は質の向上に努める姿勢を示した。
またファミリーサポート事業においては、町単独で困難だという地域密着型の特徴を活かし、他市町との協力を進める意向が表明された。援助会員の確保が課題とされており、今後は地域住民への理解と協力を得ながら取り組まれていく様子が伺えた。
病児・病後児保育の導入も大きな関心を集めており、阿久比町の住民のニーズに応じた実施方式が検討されている。医療機関との連携が鍵となり、町の取り組みが今後の展開に大きく関わることが懸念されている。
さらに、入所条件に関しては、現在の制度が両親とも社会保険に加入している場合に限るため、待機児童問題が生じている。全会一致で請願が可決されたことを受け、見直しに向けた動きが進められているが、実施にはさらなる努力が必要である。
職員の人材育成についても議論が交わされた。新卒者と中途採用者の比率が変化している中、適切な教育と研修が求められている。また、コーディネーターの役割の重要性も指摘され、町民と行政の連携強化が図られていく必要がある。