令和3年5月11日、阿久比町議会第4回臨時会が開かれた。次期議会に向けて重要案件が審議され、各議案が可決された。特に、議案第24号の国民健康保険税及び介護保険料の減免に関する条例制定が、審議の中心に位置する。
この条例は、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した住民を支援するためのものです。町長の竹内啓二氏は、「この条例は必要不可欠なものであり、住民の負担を軽減することを目指す」と説明し、減免の具体的な内容については民生部長の関真人氏が続いて明らかにしました。関氏は、「前年度と比較した国保収入が減少する世帯には、減免措置を実施する」と述べました。
次いで、議案第25号では阿久比町母子・父子家庭医療費支給条例の一部改正が行われました。再び竹内町長は、法改正に対応した内容であることを強調し、特に受給者に影響を与えないよう、条例の適用を見直す必要があると語りました。これは、受給者にとっての安心感を高めるための措置として重要視されています。
さらに、議案第26号では新型コロナウイルス感染症に係る安心まちづくり条例及び国民健康保険条例が改正されました。これも竹内町長が理由を説明し、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正に伴う法令の適用範囲を整理し、安全な町づくりを堅持するもの」と述べました。
令和3年度の一般会計補正予算に関する議案第27号も提出され、特に新型コロナウイルス対策に関する事業費に焦点が当てられました。総務部長の大久保英俊氏が補正予算の内容を詳細に説明し、各事業が新たに設計されたことや細かい費用明細も開示し、議員からの支持を得ることに成功します。
また、議長や副議長の辞職や選挙も行われ、新たに渡辺功議員が議長に選出されました。渡辺議員は就任にあたり、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地域の皆様と共に、町の発展を目指していきたい」と力強く語りました。
このように、議会は多くの重要議案を採択し、今後の町政運営に向けての態勢を整えました。議会は市民の声をしっかりと受け止め、透明性を持って施策の実行に努める意向を示したことで、町との連携を強固にしていくことが期待されます。