令和元年9月の阿久比町議会定例会では、住民の足や環境を守るためのさまざまな施策が議論された。
まず、ごみ減量化に関連する実施計画が検討され、特に草木類の処理に関する問題が取り上げられた。家庭系ごみの中で草木類は約8.9％を占め、減量化施策の推進が急務であるとの見解が示された。草刈りや剪定枝の処理については、近隣市町の先進事例を参考にしながら、さらに具体的な対応を検討する必要性が強調された。
次に、循環バスの運行に関しても重要な意見が交わされた。運行中の積みこぼし人数は増加傾向にあり、高齢者や通院者にとって厳しい現実がある。バスの半田市民病院への延伸や増便についても検討が求められた。
いじめ問題に関する阿久比町の取り組みも強調された。阿久比町いじめ問題対策連絡協議会は年二回活動しており、地域全体で児童・生徒の心のケアを行う必要がある。しかし、近年のインターネットを利用したいじめの増加が懸念されており、それに対する予防策や教育も求められている。
また、引きこもり問題に対しても言及があった。厚生労働省からの通達に基づき、町としても進んだ支援体制を検討する重要性が訴えられた。具体的なデータの収集や支援ネットワークの構築が必要とされている。これらを踏まえると、行政としては、今後誰もが安心して暮らせる町造りが求められている。
自衛隊員の募集についての議論も行われた。地域での自衛隊の活躍を促進するため、学校との連携を強化する必要があるとの意見が出された。これにより青少年への適切な情報提供が行われる。
最終的に、障がい者の雇用問題についても指摘された。雇用率の向上が望まれており、より多くの選択肢が必要とされる。新たな雇用形態やサポート体制の模索が重要視されている。
これらの議論を通じ、地域全体での連携強化や新たな施策の導入が求められることが明らかとなった。町民が今後の制度に対して声を上げることも重要であり、より良い町を目指すためには、積極的な参加が求められている。