令和5年3月23日、阿久比町議会は定例会を開催し、各議案の審議を行った。
議案の中で特に注目されるのは、個人情報保護に関する規定の整備と水道料金の審議会条例制定だ。まず、阿久比町個人情報の保護に関する法律施行条例の制定が可決された。総務建設委員会の都築清子委員長は、審査の結果について報告し、質疑や討論が無く、全会一致で可決されたと述べた。また、同様に水道料金及び下水道使用料審議会条例も可決された。委員会での審査を経て、町民の生活に直接関わる水道料金に関して、専門的な審議を行う必要があるとの説明があった。
さらに、国民健康保険と介護保険についても、改正が行われた。文教厚生委員会の石川英治委員長から報告があり、国民健康保険税条例の一部改正は、昨今の経済状況に適した内容として可決された。委員たちは新型コロナウイルス影響下での財政健全化に言及し、保険料の減免案にも支持を示した。
また、今年度の一般会計予算も審議され、合計103億5,000万円と過去5年では最小の規模に抑えられた。議員の山本良輔氏は、交通安全対策やデジタル化の推進に関連した事業が計上されていることを強調し、将来のまちづくりに貢献する予算であると評価した。
この定例会では、人事に関する同意案も複数提出され、全ての案が賛成多数で可決された。副町長の選任や教学長の任命などが承認され、市政に新たな風を吹き込むことが期待される。
議会は今回の定例会をもって、現任期の最後の会合を終え、間もなく新たな選挙を迎える。議員たちは町民に対し、より良い未来のための支援を強く訴えた。しかし、住民からの要望も多く予算に人手不足の解決や健康・福祉の充実が求められている。今後の議会活動において、より一層活発な議論と実行が期待される。