令和5年9月8日、阿久比町議会は第3回定例会を開催し、子どもの居場所づくりや阿久比川のPFAS汚染について質疑が交わされた。
新美加寿奈議員(日本共産党)は、子どもが安全に過ごすための居場所づくりについて具体的な提案を行った。
彼女はこども家庭庁の方針を引用し、阿久比町内での現状と課題について問うた。特に昨年度の不登校児童の増加に関連して、地域全体で支え合い、その解決に向けた取り組みの重要性を強調した。
新美議員は、町内の居場所数や空き家を活用した提案、適応指導教室の状況についても具体的な質問を行った。これに対し、教育部長兼学校教育課長の中川 学氏は、複数の居場所の設置、利用者数の増加、対応の強化などを説明し、地域連携の重要性を再確認した。
また、新美議員は、PFASによる環境汚染についても言及した。彼女は阿久比川下流での高濃度検出について懸念を示し、町内での独自調査の必要性を訴えた。これに対し、小野寺哲哉建設経済部長は、調査状況や県との協力体制について詳しく述べ、引き続き監視していく意向を示した。
具体的には、これまでの調査結果を踏まえ、今後適切な措置を講じることが求められていることが強調された。また、環境省による新たなガイドラインの策定が進めば、地域での連携を再度強化することが必要だとの認識を示した。
質疑の中では、新美議員が地域特有の環境問題に対する具体的対策を求める場面も見受けられた。町の位置する知多半島としての特性を活かした取り組みが進められることが期待される。