令和5年3月6日に開催された阿久比町議会第1回定例会では、町長の施政方針が発表された。町長の田中清高氏は、今年が町制施行70周年であることに触れ、地域の歴史やこれまでの発展について説明を行った。特に、地域スポーツの振興の一環として、駅伝大会での優勝が町に大きな勇気をもたらしたと述べた。
会期の決定では、今回の定例会が3月6日から3月23日までの18日間に設定されたことが承認された。続いて、施政方針では、令和5年度の各会計予算に加え、多様な地域福祉・教育施策についても強調された。
町長は、令和5年度の予算について全体の額が172億88万円であり、前年度対比で1.8%の増となる見込みを示した。一般会計103億500万円においては、健全財政の確保と住民福祉の向上に配慮された内容が盛り込まれた。特に、子育て支援として、子ども医療費の助成対象を高校生まで拡大することが発表された。
続いて、複数の議案が上程され、個人情報保護に関する条例の制定や、水道料金の審議会設置などが提案された。これにより、公共サービスの透明性と効果性が強化されることが期待されている。また、議員の報酬に関する改正も求められ、県内での均衡を図ることを目指している。
一方で、新型コロナウイルスの影響で困窮している町民に対しては、さらなる支援策が講じられる必要性が訴えられた。会議の中で議論された内容は、阿久比町の将来的な成長と発展に向けて、町民の協力を得るための基盤となると考えられている。
会議は質疑応答を経て、次回の本会議に向けて進行される予定である。