令和4年10月28日に開催された阿久比町議会第5回臨時会では、一日限りの会議が行われた。主な議題は、令和4年度阿久比町一般会計補正予算に関するものであった。
この補正予算は、主に物価高騰への対応を目的としている。竹内啓二町長は、「エネルギーや食料品の価格高騰の影響を受けた生活者や事業者を支援するため、国が創設した地方交付金を活用する」と説明した。これにより、令和4年度の一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれに2億4,488万4,000円が追加され、総額が124億9,731万3,000円となる。
補正予算の中には、子育て世帯や低所得世帯への支援策も含まれている。大久保英俊総務部長は「住民税非課税世帯等に対し、1世帯当たり5万円を支給する」ための予算が計上されていると述べた。また、フォローアップのため、食費等の物価高騰に対処するために、15歳未満の児童への独自支給も行われる。
この他にも、スローブス食品などによる影響を受け、小中学校の光熱費増額や、インフルエンザ予防接種の補助金が盛り込まれ、高齢者を主な対象とした支援策も拡充されている。議会では、各議員からの質疑が行われたが、特に異論は上がらず、スムーズに進行した。
最終的に、議案第54号は全会一致で可決され、閉会後の議論は町の次期施策に向けた前向きな気運が支えられたと言える。この補正予算により、阿久比町は物価高騰乗り越え、地域社会の安定に努めていく意向を示した。