令和2年9月4日、阿久比町議会第3回定例会が開会し、様々な案件が審議された。特に、新型コロナウイルスに関する対策報告が重要な案件として取り上げられた。
町長の竹内啓二氏は、最新のコロナウイルス感染状況について触れ、町内の感染者数が8名であると報告した。感染拡大防止のため、以前には東部小学校の臨時休業や消毒作業が実施されており、町民への注意喚起も行った。
竹内町長は、感染者情報の非公開を強調し、町民に誹謗中傷や差別を行わないようお願いした。また、医療や介護関係のスタッフ、地域住民の協力に感謝の意を表明しながら、町民の生活充実のため、様々な支援施策を実施していることを報告した。
新型コロナウイルスの影響を受けて、町の財政運営にも対策が求められる中、まず「手数料条例の一部改正」が提案された。これは、廃止された通知カードに関連する手数料を削除する内容で、民生部長の関真人氏が詳細を説明した。具体的には、通知カードの再交付手数料を500円から削除するとし、法令改正に基づく必要な手続きを進めていく。
また、「廃棄物処理及び清掃に関する条例の一部改正」では、家庭系可燃ごみの処理有料化に伴う手数料を新たに規定することが説明され、環境課長の伴利郎氏が内容を報告した。この改正により、ごみ処理手数料は家庭系可燃ごみの排出に対し、新たに指定ごみ袋に応じた金額が設定されることとなる。
さらに、令和2年度の一般会計補正予算についての討議も行われた。総務部長の大久保英俊氏は、歳入歳出総額に対して約3億697万円が追加されることを示した。必要な資金提供の目的として新型コロナウイルス対策や施設整備など、さまざまな支出が挙げられた。
このように阿久比町議会での各議案は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、町民の生活を支える施策を踏まえて決定されていた。議長の瀧塚政明氏は今後の会議に向け、これらの議案について引き続き慎重な審議を求め、本日の会議は終了した。