令和5年6月8日、阿久比町議会では循環バスや避難所運営等に関する重要な議題が議論された。特に小柳みゆき議員による阿久比町の循環バスアグピー号に関する質問が注目を集めた。彼女は、既存のアグピー号の利便性向上に向けて「オンデマンドバス」の導入を提案し、その意義をかみ砕いて語った。
アグピー号は地域住民に欠かせない交通手段であり、便数やバス停の少なさが利用障壁となっていると指摘した。さらに、最近のまちづくり懇談会から寄せられた住民の要望を通じて、オンデマンドバスの導入が有力な選択肢であると強調した。この提案に対し、総務部長の大久保英俊氏も慎重な姿勢を示したが、調査研究を進める意義を認める発言をした。
一方、避難所での性暴力に関する対策も重要な議題となった。竹内卓美議員は、災害時における「対価型」性暴力の問題と、そのような事例が発生しうる危険に言及し、行政による予防策が急務であると訴えた。具体的には、避難所運営マニュアルの改訂や、運営側への意識改革、女性の意見を反映する仕組みが求められた。
また、地域における災害対応についても多くの意見が交わされた。特に、昨年度の土砂災害を受けて、避難指示の発令基準が見直されたことが強調され、今後の対応についての明確なビジョンが求められている。結局、住民への周知とともに、自らの安全を守るための意識改革も重要であり、正常バイアスの克服が課題である。
昼食後の再開でも、引き続き住民への情報提供が議論され、特に避難指示や地域の災害対策に関する認識の向上が求められた。今後は、女性消防団や地域団体との連携強化が、さらなる防災強化に寄与するとの見解が示された。町としての強い姿勢が地域の安全を確保する上で、今後の運営に大きな影響を与えるだろう。