阿久比町議会の定例会が6月3日に行われ、女性支援や生理の貧困に関する問題が主な議題として取り上げられた。
この会議では、特に小柳みゆき議員からの一般質問が注目された。彼女は、女性の生理用品の支援についての現状を説明し、生活困窮者への支援強化を求める声が上がった。
質問の中で、小柳議員は生理用品の配布が他市町では活発に行われていることを指摘し、阿久比町でも広報を強化し、より多くの人に支援を周知する考えがあるか尋ねた。総務部長の大久保英俊氏は、他市町の配布状況を調査した結果、本町の生理用品の需要が低いことから、現時点での広報強化は考えていないと述べた。さらに、配布場所を増やす考えは現状ではないとの答弁もあった。
また、生理の貧困に関しても小柳議員は言及し、「教育の機会の平等」を訴えた。彼女は、生理期間中に授業に集中できない子どもたちの声を伝え、学校での生理用品の設置が必要であると強調した。教育部長兼学校教育課長の中川学君は、生理用品の支給について保護者の役割が大きいことを述べ、学校内での配布設置には否定的な見解を示した。
これらの問題は、女性支援の観点からも重要なテーマであり、本町での支援策の充実が求められる。今後もこの議論を深め、地域の実情に即した具体的な支援策が期待される。
さらに、非核平和都市宣言を求める声もあがった。澤田道孝議員は、阿久比町が非核平和都市宣言を行い、町のビジョンを示すことが大切であると提言した。町長は、これまでの町の取り組みについて説明しつつ、非核宣言についてはまだ正式には行っていないと述べた。今後、阿久比町がどのような形で宣言を行うのか、町民の注目が集まっている。