令和元年9月、阿久比町議会は第3回定例会を開催した。
本会議は、町長の竹内啓二氏が諸般の報告を行う中で、町の経済状況や財政状況についての説明がなされた。竹内町長は、内閣府が発表した経済報告を引き合いに出し、雇用や所得環境の改善がある一方で、経済回復の実感が薄いと指摘した。特に消費税率の引き上げに向けて、今後の財政運営にも留意が必要であると述べた。
更に、町長は959万円の新学校給食センター建設について報告した。これは、町の教育施策として、2020年7月の完成に向けて進捗している。これにより、子どもたちに安全でおいしい給食が提供されることを期待している。また、エアコン設置の増加や学校選択制についても言及し、町の教育環境の充実を図っているとした。
次に、議案では阿久比町会計年度任用職員に関する条例制定が上程された。竹内町長は、この新しい制度に基づく給与や処遇面を明確にすることが、この条例の狙いであるとした。また、議案第38号として、地方公務員法等の改正に伴い、関係条例を整備するための条例も提案された。
公益事業に関する条例の改正も議題に上がった。特に、消費税法の改正に伴い、町の使用料や手数料を見直す必要が生じていることが述べられた。これにより、町民に対するサービスの質を維持しながら、健全な財政運営を確保することが目指されている。
最後に、決算認定についても触れられた。平成30年度の各会計決算については、住民の理解を持っていただくために、独立監査の意見をが提出され、町民の生活に関わる重要な決算が適切に認定されることが求められている。
町議会は今後も町政の透明性を保ち、住民とともに持続可能な町づくりを進めていく意向を示している。