令和2年8月、甲斐市議会での第3回定例会が開催された。
多くの議題が取り上げられ、特に決算認定が重要なテーマとして浮かび上がる。
最初は、令和元年度の一般会計歳入歳出決算が認定された。
「歳入は283億7,000万円、歳出は273億4,100万円で、実質収支は約6億9,700万円余の黒字であります」と決算審査特別委員長の有泉庸一郎氏が報告した。
その後も様々な特別会計についての審議が続き、特に国民健康保険や介護保険の決算が市民の生活に直結する内容であるため、活発な質疑が行われた。
「介護サービス特別会計においては、やはり高齢化に伴うご利用者増加が影響している。」と高橋拓也財務部長が述べた。
さらに、議会に提出された請願書として、教職員定数改善に関する議題が挙がった。
「義務教育費国庫負担制度の拡充は重要です」と内藤久歳氏が強調する。
また、新型コロナウイルスの影響による財政の急激な悪化を受け、地方税財源の確保に関する意見書も提案された。
秋山照雄議員は、「この財政状況では、さまざまな公共サービスに影響が出る可能性があります。」と懸念を表明した。
また、フラワーパーク&ミュージアム事業に関しても、事務手続きの調査が提案され、金丸寛議員が立案した。
「市民と議会に対して、透明性のある説明が必要。」としながら、調査特別委員会の設置を求める声も高まったが、結果的には反対意見もあり、否決された。
最後に、議案が一括して採決され、無事に定例会は閉会した。